こんにちは、イナダです。
フィルムカメラは見た目から古めかしく、ビンテージっぽいカッコよさも人気の一つ。
今回は「二眼レフ」をご紹介します。

おそらく「一眼レフ」は聞いたことがあるかと思いますが、
「二眼レフ」は一般的なデジタルカメラにはないので、
初めて聞く方もいらっしゃるかと思います。
見たら一目瞭然なのですが、レンズが2つあるので「二眼」。
「レフ」とは「レフレックス」のことで、中にミラーがあって
レンズを通した光をファインダーで見ることが出来ます。
なので、ピントをしっかりあわせることができます。
上から覗くウエストレベルファインダータイプですので、鏡文字になるのはご愛嬌。

レンズボードについた2つのレンズ。
上は”ビューレンズ”といい、ファインダー用のレンズです。
下は”テイクレンズ”といい、撮影用のレンズです。
ピント合わせの際にはレンズボードを水平に動かすことで、
ビューレンズ上でピントが合っていれば、
テイクレンズでもピントが合っているようになっています。
⚠ピント合わせのときにレンズボードを押さえつけないように気をつけて持ってください⚠
それでは実際の機種をいくつかあげていきます。
今では一眼レフのほうが一般的ですが、歴史的には二眼レフの方が古くからあります。
二眼レフの王様とも言われるRolleiflexは1930年代に製造されたものもあり、
現在店頭で販売している個体で一番古い年代のものになります。
一癖あるものの、ちゃんと整備すればまだまだお使いいただけます。

ローライフレックスは巻き上げをレバーで行うタイプ。
ローライコードは巻き上げをノブで行うタイプ。

こちらはシリーズ最終型の【ROLLEICORD Vb】。

ウエストレベルファインダーを外せるため、
スクリーンを交換したり、アイレベルに交換したりすることもできます。

二眼レフは家庭用普及機からプロユースまで幅広い種類があります。
国産も手頃で実用的な機種がたくさんあるんです。

【minolta AUTOCORD cds】
晩年には電池を使って露出計が使えるモデルもあります。
【MAMIYA C22】
レンズ交換式のシリーズもあります。
蛇腹内蔵でピント域の自由度が増しているため、
色々な画角のレンズに対応した珍しい趣向のカメラです。
製造された時代や国が幅広く、プロ向けからファミリー向けまで広く愛された二眼レフ。
その過程で独自の進化をしておりますので、ぜひお気に入りの1台を見つけてくださいね
それでは。
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